睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群
当院では患者様に睡眠時無呼吸症候群に対する診察、治療を行っております。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が繰り返し停止または減少する疾患です。
一般的な症状は下記の通りです。
睡眠時無呼吸症候群は睡眠障害を引き起こしやすくなります。
睡眠障害は大きく分けると、不眠症、睡眠関連呼吸障害、過眠症、概日リズム睡眠障害、睡眠関連運動障害、睡眠時随伴症の6つに分かれます。このうちのどのタイプの睡眠障害なのかを見極めることが重要で、その治療法も異なってきます。
なかなか眠れないという入眠困難、夜中に何度も目がさめる、その後、すぐに寝付けない中途覚醒、朝早く起きる、その後、寝付けない早期覚醒、眠りが浅く熟睡した感じがしない熟眠障害などがあります。その原因には環境要因、身体要因、精神的な要因、生活習慣的な要因があり、どれに当てはまるのかを見極めることが重要です。
睡眠中に呼吸障害をおこす病気の一つです。閉塞性・中枢性睡眠時無呼吸低呼吸症候群、チェーン・ストークス呼吸症候群、睡眠時低換気症候群、上気道抵抗症候群などがあります。特に歯科医療は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群及び上気道抵抗症候群に関与します。
日中に耐えがたい眠気がおこりどんな状況であっても眠ってしまう病気で、有名なものにナルコレプシーがあります。原因としては脳内の異常や、夜間によく眠れていないということがあります。
体内時計のリズムと睡眠時間のサイクルがあわないことにより起こる睡眠障害です。夜勤と日勤が常に変わる勤務体系や、日光を浴びない生活習慣により、体内時計がずれることなどにより起こります。
むずむず脚症候群と呼ばれるものや周期性四肢運動障害などがあります。むずむず脚症候群は眠ろうとする際に、脚がむずむずするといった異常感覚が生じ、それが気になって眠れない睡眠障害です。原因は明らかになっていませんが、中枢神経系の異常とされ、特に脳内物質ドーパミンが関連していると考えられています。周期性四肢運動障害は眠っている間に四肢が突然動いたり、けいれんしたりすることにより眠れない睡眠障害です。これも原因は不明といわれています。
睡眠時遊行症、悪夢、夜驚症、レム睡眠行動障害などがあります。これらは、睡眠中や入眠時、覚醒途中に、突然動き回ったり、大声を上げたり、悪夢を見たりする睡眠障害です。
歯科医は定期的な検診で口腔内を詳細に観察します。これにより、睡眠時無呼吸症候群の兆候(例えば、歯並びがわるい、歯の病的な移動、口腔乾燥、歯の摩耗、舌の肥大、狭い気道、など)を見つけることができます。
いびきや歯ぎしりは、睡眠時無呼吸症候群の症状の一部です。歯科医はこれらの症状に基づいて、患者が睡眠時無呼吸症候群のリスクがあるかもしれないと判断することがあります。
睡眠時無呼吸症候群の治療の一環として、歯科医は口腔装具(オーラルアプライアンス)を提供することがあります。これにより、気道を広げ、無呼吸の時間を減らすことが可能です。
スクリーニングと診断
歯科医は、患者の問診や口腔内の検査を通じて、睡眠時無呼吸症候群のリスクを評価します。具体的には、次の項目をチェックします。
専門医への紹介
スクリーニングの結果、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、歯科医は患者を睡眠医療専門医や耳鼻咽喉科医に紹介し、精密検査(ポリソムノグラフィーなど)を受けるよう勧めます。(歯科では確定診断はくだせないため)
歯科での治療
1.矯正治療
目的は口腔内の面積を広げる
2.口腔装具(オーラルアプライアンス)治療(保険でも可能な治療)
軽度から中等度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対しては、歯科医が口腔装具を作成し治療を行います。口腔装具は、睡眠中に下顎を前方に引き出すことで気道を広げ、無呼吸のエピソードを減少させる効果があります。以下にそのプロセスを示します。
3.鼻で呼吸する指導
軽度から中等度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対しては、歯科医が口腔装具を作成し治療を行います。口腔装具は、睡眠中に下顎を前方に引き出すことで気道を広げ、無呼吸のエピソードを減少させる効果があります。
口腔装具のご紹介
上下一体型(モノブロックタイプ)
長所:保険適応されているため製作費用が安価
短所:上下顎が固定されているため、下顎の位置を細かく微調整が出来ない
使用により、不快感や顎関節を痛める時がある
嚥下や咳がうまくできない
上下分離型(ソムノデントなど)※欧米の主流タイプ
長所:上下分離型で下顎を動かせるため、顎関節に負担が少なく、また嚥下もできる
装置内部にソフトな素材を採用しているため、装着感が良く、着脱も簡便
下顎の微調整ができるため、長期使用しても適切な状況で使用出来ます
短所:保険適応外
生活習慣の改善
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